SNSの普及でスマホによる撮影の機会は飛躍的に増えました。風景や食べ物などを撮ることも多いですが、たくさん撮る上になかなか難しいのが、自撮りです。自撮り棒で撮るという手もありますが、いつもこの方法で撮っていては、同じ画角で面白味のない画像ばかりになってしまいがちです。うまく自撮りをするコツをいくつか挙げてみます。
観光地などではどうしても人混みの中で撮影をすることになることが多いです。たくさんの人が周りにいる状況で自撮りをするのはかなり難易度が高い行為です。ならばいっそ、人のいないところで撮影をするのがおすすめです。例えば、列車の車内や早朝のカフェ、自分の部屋などで撮影すれば好きな画像を撮りやすくなります。
自撮りで撮影をするためには、スマホの固定もポイントになります。都合の良い台がいつもあるとは限らないので、あらかじめ三脚などを用意しておくと良いです。最近は三脚にも色々なタイプが発売されており、ハンドバッグにすっぽり収まるサイズでありながら、人の背丈ほどまで長さを伸ばせるものなど様々です。探せば、自撮りに合うようなものがきっと見つかります。
自撮りとは言え、背景に気を使うこともとても大切です。写真の仕上がりを想像して、うまく背景を入れるために人物は端に寄せ、風景をうまく収めることができれば、スマホでも良い写真が撮れます。自撮り棒を使用する際も、この点に気をつければ同じような写真ばかりなるのを防ぐことができます。
スマホで自撮りをしたい時の優良な選択肢として、誰かに撮影を頼んでしまうというものもあります。他の人に撮ってもらえれば角度や映る範囲などの選択肢が広がり、三脚や自撮り棒とはまた違った写真を撮りやすくなります。ただ、ここで1つ問題になるのは、撮影が下手な人に頼んでしまうと、思いもよらない失敗をするというリスクです。どんな人に頼めばそのリスクを最小限にとどめることができるでしょう。
同じ境遇の観光客に頼むのが最も手っ取り早く現実的な方法です。自分も観光できている以上、写真に自分や風景を収めたい気持ちは理解できる人が多く、快く撮影してくれる人がほとんどです。誰か他の観光客に撮影を頼む場合は、その人にも写真を撮りましょうかと聞いてあげるのもエチケットです。お互いが笑顔になれるような時間にしたいです。観光客に撮影を頼むその他のメリットとして、万が一にもスマホを盗難される心配が減ることが挙げられます。海外では特に現地の人に頼んでそのままスマホを持ち逃げされたという事件は少なくありません。性善説で後で後悔するのを避けるためには、細心の注意が必要です。
良いカメラを持った人も撮影をお願いするには向いています。高額なカメラや大きなレンズを持っている人は、カメラにだけではなく、写真にもこだわりを持つのが通常です。良い写真を撮るためのポイントを押さえていることがほとんどなので、失敗が少なく済みます。なるほどこんな撮り方もあるのかと感心させられることも多いです。
若者を見つけて頼むのも良い手段です。物心がついた時からスマホが当たり前の世代なら、扱いにも慣れていますし、写真を撮ることも日常的に行っている人がほとんどなので、基本的に上手です。逆に、お年寄りなどはスマホの扱いに慣れていない人が多く、ぶれた写真や大切なところが写っていない等の危険性は高まります。どんな写真を撮りたいのかなど会話をしながらお願いできることも多いので、若者は撮影を頼むのにうってつけです。
1人旅をしているであろう人も、頼むのに適した人物と言えます。同じように自撮りに困っている人が多いと予想されるので、気持ちがわかる分撮ってくれやすいですし、良い写真を撮ろうと努力もしてくれます。逆に、先にこちらから写真を撮りましょうかと投げかけてみるのも良い手段です。多くの場合喜ばれますし、こちらからお願いする時も快く引き受けてくれます。同じ理由から、カップルも頼みやすいです。2人での写真を撮ってあげると提案すれば、喜ばれること必至です。
様々な道具やテクニックを使い、自撮りの質を向上させることと、思い切って撮影を誰かに頼んでしまうこと、この2つを組み合わせれば、良い写真が撮れる可能性は一気に上がります。パッと人目をひくような素敵な1枚を目指したいです。