話題のレストランに行ったときや、おいしいスイーツを食べているときに、自宅でご飯が上手に作れたときなど、スマホで写真を撮るという人が増えています。しかし、せっかく撮ったのに上手く撮れていなかったり、かえってまずそうに見えてしまうことがあります。SNSにアップしようとしたのに、きれいに撮れなくて、アップしなかったという経験を持つ人もいるでしょう。
スマホはあくまで通信機器で、一眼レフのようなカメラではないから、うまく食べ物を撮ることができないのは仕方がないと諦める必要はありません。ポイントを知れば、誰でもスマホでおいしさが伝わる写真を撮ることができます。まず、食べ物の撮影というのは、プロが撮っても難しいものです。撮影する前に、わざと後ろから当たるように照明を用意し、食べ物の前に反射板を置くことで、影を弱めて撮影します。これが基本になるのですが、レストランなどでは照明をいじるわけにはいきません。そこで、撮影する気持ちがあるのであれば、レストランやカフェでは窓際の席を選ぶようにしましょう。太陽光が入るだけで、ツヤやテリを感じられるおいしそうな写真になります。もちろん、自宅で撮影する際には、窓際に料理を持って行き、テーブルなどの角度を変えることで、光の差し込み方を変えることができます。ですから、撮影に適しているのは、夜よりも太陽が出ている日中がおすすめです。
また、同じ食べ物でも、配置によってうまく撮影することができます。つい、おいしそうなものは中央に置いて撮影する人が多いですが、あえてスマホを横にして、料理を端において空間を出してみましょう。スプーンやフォークなどを写してもいいでしょう。ワインや日本酒などがある場合は、背景として利用するとおしゃれになります。ただ、写真に色々なものが写り込んでしまうと、かえって良くありません。撮影する前には、周りを片付けて余計なものが入らないようにしましょう。一緒に食べている人の腕や、おしぼりといったものが入ってしまうと、せっかくいい写真が撮れても、おいしそうとは感じなくなってしまいます。撮りたい食べ物が写真の中に大きく入るように考えて、他のものはできる限り入れないようにしましょう。人が多いレストランなどでは難しいかもしれませんが、その場合は、自分が料理に近づくように撮影します。こうすることで、余計なものが入り込みにくくなります。セットコースを頼むと、スープやサラダなどいくつかのお皿があり、ついすべてを撮影したくなってしまいます。その場合でも、対象をひとつに絞り込むことで、きれいな写真になります。
スマホを向ける角度も大切です。多くの人は、まっすぐ上から撮影しますが、これでは上のトッピングしか写らなくなってしまいます。全体も分かりにくくなってしまうので、おいしそうな写真にはなりません。そこで、斜め45度から撮影するようにしましょう。この角度は、人が食べ物を見ている時の角度と同じになり、おいしそうに見せる効果があります。飲み物も表面だけでなく、斜め45度から写すことで、グラスやカップも写真の中に入り、おいしそうに見えます。
これから食べるという臨場感を出すために、わざとフォークでパスタを持ち上げたり、お箸を写真の中に入れるというテクニックもあります。一人で行う場合は、スマホをしっかりと持って、ブレないようにしなければいけませんが、おいしそうに見せることも可能なテクニックです。自分の目線で写真を撮るように意識をすると、口の中に入れることをイメージしやすくなります。スマホでも、これらのことを意識すれば、食べ物をおいしく撮影することができます。