最近のスマートフォンなどには、ほぼすべてのものにVPN接続機能が搭載されています。しかし、何のためにあるのか不思議に思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、この機能を利用すれば、データ回線の中に仮想的に暗号化した専用回線を用意して、他人にデータを盗み取られることを防ぐことができます。この機能を応用すると街中などになる暗号化されていない個人情報がダダ漏れの無料wi-fiスポットであっても簡単に暗号化して安心できる通信を確保することができます。なお、様々なところがVPNサービスを提供していますが、茨城県にある大学が学術研究の一環として、このサービスを登録不要かつ匿名性が高い形で無料提供しています。無料wi-fiスポットを安全に利用する際に初めて利用される方は使いやすい環境ではないでしょうか。また、VPN接続をスマートフォンに設定して利用するためには、大きく分けると2つの方法があります。さらにVPNを利用する際でも注意すべきことが数点あります。
まず1つ目は、標準的なスマートフォンに搭載されている機能を利用してVPN設定をする方法です。最初にVPN構成を追加しなければなりません。利用するサービスによってプロトコルなどが異なりますが、とりあえず、上記の無料VPNサービスを利用する前提で話を進めたいと思います。この場合は、タイプをL2TPに変更します。説明と書かれている部分は自由に入力できます。接続先の国名などでも構いません。ザーバー名は、上記の公式ホームページ内にVPNサーバー一覧という項目があり、そこから選択することになります。IPアドレスと英数字のどちらの入力でも構いませんが、英数字のアドレスであれば、IPアドレスが仮に変更されたとしても接続できます。アカウント、パスワード、シークレットの入力項目は、すべて大文字でVPNと入力します。その他の項目は入力不要で最後に確定をすれば、VPN構成が完了します。後は、無料wi-fiスポットなどを利用する際にWiFi接続が完了したらこのVPNの設定をオンにすれば、安全な接続に切り替わります。なお、VPN接続中はどのような設定をしてもその接続中であることが画面上に表示されます。
2つ目は、アプリを利用する方法です。こちらの場合も上記のVPNサービスを利用する前提で話を進めます。公式サイトにダウンロード方法などが掲載されています。このアプリを利用することで、1つ目のような詳細設定が割愛でき、ファイルをダウンロードするだけでVPN構成が完了します。後は、このアプリでVPN接続のオンとオフを切り替えをすれば利用できるようになります。初心者の方はこちらの方がおすすめです。ただし、L2TPよりも通信速度が遅くなります。さらに、アプリを利用するため、すべてのOSで利用できないことがあります。
ここまでは2つのVPNの設定方法を紹介しましたが、基本的にはどこのサービスを利用しても設定方法は一緒です。違うことは、プロトコルの選択、サーバー名、暗証番号ぐらいです。そのため、この2つの方法を知っていると幅広く利用することができます。ただし、アプリに関しては、利用するVPNサービス専用のものが用意されている場合も多くあります。
最後に、VPNを利用して安全に無料wi-fiスポットを使っていたとしても注意すべき点は、フィッシング詐欺のようにサイトを偽装して誘導された場合には、暗証番号などを盗み取られる危険性があります。さらに、VPNサーバーとの間は暗号化されていますが、そこから先は暗号化されていない点。そのサーバーには、接続履歴が残る点には注意が必要です。そのため、適切にサーバーを管理しているVPNサービスを利用してかつ、httpsなどさらに暗号化できる通信を併用し疑わしいサイトには接続しないことが無料wi-fiスポットをより安心して利用できることにつながります。
関連記事:音楽をiTunesからをAndroidスマホに転送する方法
Jul 21,2017 11:13 am 編集者 小池由貴 カテゴリー iPhone活用
フォロー@Wondershare_jp