「団塊の世代」と呼ばれる、戦後、いっせいに生まれた子どもが65歳以上となり始めたのが2015年。2025年には、その人達が75歳以上となる「2025年問題」が厚生労働省の中でも議論を白熱させています。別に、75歳以上となるからといって本人達に何かの問題がある訳ではありませんが、いわゆる「後期高齢者」に突入することによって、医療費や介護保険にかかる費用などの社会保障費が日本の財政を強く圧迫するリスクがある、ということが問題となっている訳です。ですから高齢者、つまりシニア世代になったからといって何かを人任せにすることなく、自分達で出来ることを維持、あるいは増やしていきながら健康的な生活をおくることが必要不可欠であり、厚生労働省が進めている施策にも合致することになるのです。そして、今の社会でそれを実現させるためには、シニア世代だからこそスマートフォンを活用することが近道になります。いつでも手元に置いておける安心なパートナー、それがスマートフォンなのです。
スマートフォンといっても、大きく分けてiPhoneとAndroidの2種類があります。高齢者の場合、iPhoneの方が後々便利です。というのも、スマートフォンは携帯電話の時よりも基本システム(OS)の更新を確実に行っていく必要がありますが、iPhoneならOSもスマートフォン本体も両方ともApple社が作っているため、更新時のエラーが起きにくくなっています。さらに何かのトラブルがあった時に、OSの問題なのか本体機能の問題なのか境界線を引くのが分かりにくいものですが、同じ会社が作っているが故に対応が早く、確実です。この点、AndroidはOSを作っているのがGoogle、スマートフォン本体はソニーや富士通、シャープ、また外国のメーカーなど多数の企業が参入して作られていますから、境界線が引きづらく、トラブルが起こった時の対応が複雑で、かなりフラストレーションがたまることもあります。ですから、シニア世代であればiPhoneの方が便利なのです。とはいっても、iPhoneのスマホ自体にシニア向けのサービスが詰まっているのかといえばそうではありませんので、シニア世代が使いやすくなるアプリをダウンロードすることが重要です。そこでお勧めしたいアプリが「らくらくアプリSV」です。
「らくらくアプリSV」の使い方はどのようなものなのでしょうか。まず、インターネットからアプリをダウンロードする必要があります。一週間はお試し期間のため無料で使用することが出来ますが、その後、全ての機能を利用したいのであれば毎月480円の利用料がかかってきます。ただ、電話をかけるための「連絡先」や「メモ帳」といった機能は、無料のままでも使うことが出来ます。いよいよ、ダウンロードしたアプリを使ってみましょう。
まずホーム画面が「連絡先」「ニュース」「現在地」「ツール」そして短縮ダイヤルが6つという大きなアイコンに変わります。なので、いちいちアプリのアイコンを探し出して操作していく必要がありません。さらにこのアイコンボタンは長押ししないと反応しないようになっていますから、知らないうちに画面を触ってしまう誤作動によって、必要のない連絡先へ電話してしまうことなどを避けることが出来ます。
またシニア世代が一番利用するのが「電話」という統計が出ていますが、スマートフォンはどちらかと言うと、電話よりもSNSやインターネット閲覧サービスなどに特化しているものです。ですから、ホーム画面にワンタッチで電話をかけられるボタンが6つ出ていることは、まさにシニア世代向けだといえます。さらに「らくらくアプリSV」は文字を入力することが苦手なシニア世代向けでもあるため、スマホに向かって話すことによってメールが作成することが出来るのは、ありがたい機能。メールを作成する画面に「音声入力」というボタンがありますので、それを利用すれば大丈夫です。またホーム画面には「ニュース」ボタンも表示されており、すぐにリアルタイムな情報を得ることが出来るのですが、ニュースの画面は開けたとしても文字が小さくて読めないなどの支障が生じることもシニア世代の特徴。このアプリであれば、簡単に文字を拡大することが可能なだけではなく、画面に出ているニュースを音声で聞くことも出来るため、視力が弱くなってきたシニア世代にはうってつけです。
Jan 31,2018 19:56 pm 編集者 小池由貴 カテゴリー iPhone人気アプリ
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