Android端末を安全に使用するためには、パソコンと同様セキュリティ対策が重要となります。Windowsパソコンのように毎月定例のアップデートパッチが配布されるわけではありませんが、新しいバージョンのOSがアップデートされた際には、できるだけ早めにアップデートするべきですが、OSのアップデートだけでは十分とは言えません。同時に以下に挙げる施策を実行することで、より安全な運用が可能となります。
アプリのダウンロードは、必ず公式サイトであるGooglePlayからインストールし、怪しいサイトからはダウンロードしないよう心がけることが重要です。また、何も考えずにダウンロードせず、アプリに与える権限をしっかりと確認します。Android6以降では、システム設定から個々のアプリ権限を削除することが可能となっているため、状況に応じて利用するのも良い方法です。
Android端末を新規に入手した場合は、すぐにアンチウイルスソフトを導入し、ウイルス感染を防ぎます。無料のアンチウイルスソフトでも十分ですが、出来る限りファイアウォール機能が搭載されているものを使用します。ファイアウォールは、アプリごとに通信を許可したり遮断したりすることができるため、インターネット回線を通じて個人情報が流出することを強力に防ぐことができます。
インターネット上のサービスを利用する際には、パスワードの流出を防ぐためにも共通のパスワードは使用せず、個々に強力な異なるパスワードを設定します。解析に数年掛かると言われているような組み合わせでも、解析の技術は2、3年で数万倍のスピードとなるため安心できません。桁数は最低でも12桁以上を目安とし、英数字と記号、可能であれば英数字の小文字と大文字を使い分けパスワードに織り交ぜるとより強力です。
家庭内LANでWi-Fi運用する場合は、セキュリティ面を考慮しルーターでSSIDやパスワードを設定し、WPA2-PSKなど高度な暗号化通信に設定します。WEPやWPAは、容易に解析されてしまう可能性があるため使用すべきではありません。ルーターやAndroid端末にVPN機能が搭載されているのであれば、出来る限り利用した方が安全です。Android端末に暗号化通信機能が搭載されている場合は、積極的に利用した方がより強力となります。
Android端末でメールの受信を行う場合は、無造作に添付ファイルを開くようなことはせず、ファイルの中身が不明な時はすぐにメールごと削除します。アンチウイルスソフトにメールの自動ウイルスチェック機能がある場合には、有効設定とすることでウイルス感染を防ぐことができます。添付ファイル以外でも、メール本文に記載されている不明なURLアドレスは、タップしないようにします。
置き忘れや紛失時を想定し、スクリーンロックは必ず設定しておきます。Android端末には、利用状況によっては買い物や各種契約が容易に出来てしまうため、悪用された際の被害は計り知れません。仮にスクリーンロックを設定しないまま、もしくは解除した状態で紛失した場合には、速やかに遠隔操作によるロックの手続きを実施するとともに、警察へ紛失届を提出する必要があります。そのためにも、遠隔ロックの方法を普段から把握しておくことが大切です。また、Anndroid端末のSIMカードを抜いて悪用されないよう、SIMカードロックも設定しておきます。
以上の施策により、Android端末のセキュリティは強固なものとなりますが、もっとも大切なのはユーザーの意識です。常に危険と隣り合わせであることを認識し、セキュリティを意識して行動することが重要となります。
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Jul 13,2017 16:29 pm 編集者 小池由貴 カテゴリー Androidデータ管理
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