子どもをもつ親にとって、自分のこどもにいつ携帯電話を持たせるか…という悩ましい問題は、遅かれ早かれ訪れるものではないでしょうか。とはいっても、今ではスマートフォンの方が主流ですから、携帯電話といってもガラケーではないことが多いと思われます。ではなぜ、この問題が悩ましいのでしょうか。今は犯罪が当たり前のように毎日起こる時代ですから、スマートフォンを持たせておけば何かあったらすぐに連絡がとれますし、居場所も分かるので安心です。とはいっても、スマートフォンを持つ際には、そういったメリットとデメリットをよく考えてみる必要があります。ただ、この議論を始めると賛否両論あって先に進みませんから、ここでは、スマートフォンを持つことに対する是非はおいておき、持たせるのだとしたらどういったことを考えれば良いのか、ということをみていきましょう。
初めに押さえておきたい点として、子どもが新しいことを学んでいくスピードは半端ない、ということを覚えておきたいと思います。特に、スマートフォンやタブレットといった電子機器の場合、正直いって親よりも子どもの方が操作に慣れているし知識もある、というケースは沢山あることでしょう。というよりも、最初は親の方が知識があったとしても、子どもが自分でスマートフォンを持って自分で操作し始めてしまえば、あっという間に追い抜かれてしまいます。つまり、親がいくらネット閲覧などに制限をかけようとしても、それを解除していく知識を子どもの方が早く覚えていきますので、イタチごっこになる可能性がある訳です。ここをしっかり押さえておけば、一度制限をかけたからといって安心することなく、わが子をネット犯罪などから守ることが出来るでしょう。スマートフォンを選ぶ際、機種により多少の仕様が異なるとしても、出来ることには大差がないことを覚えておくことも大切です。つまり、どのメーカーのどの機種を子どもに持たせるとしても、操作方法こそ違えど親がやらなければならないことは大体同じ、ということです。もちろん、スマートフォンを使用する際には携帯キャリアと契約を締結しなければなりませんので、各キャリアによって料金体系には違いがありますが、親が所有している携帯キャリアが何なのかということで大きく変わってきますので、一概に「このメーカーがお勧め!」というものはないと言えるかもしれません。
ただ敢えて言うのであれば、ご存知のとおりスマートフォンにはiPhoneとAndroidがあります。携帯キャリアによっても差があり、例えがソフトバンクはiPhoneが主流ですが、ドコモやauでも取り扱っています。逆に、Androidの場合ソフトバンクが下火です。iPhoneとAndroidの違いを挙げるなら、最初に考えておきたいことはスマートフォンを動かす基本ソフトが違うということです。iPhoneの場合にはApple社が作っているiOS、Androidの場合にはGoogleが作っているAndroidというソフトになります。そしてスマートフォンの本体の違いを挙げるなら、iPhoneを作っているのはやはりApple社、Androidの場合にはソニー、シャープ、富士通、サムスンなど多彩だということです。Androidを搭載したスマートフォンの違いを細かくみるとなると、A3用紙に目いっぱい広げた表を作っても足りませんので概要だけを述べてみるなら、一言で言えば「使う人によって違う」というものになります。例えば、ソニーは写真画像や動画画像といったクリエイティブな分野に秀でています。写真を撮影する時の画素数は、数年前からデジタルカメラを追い抜いています。インカメラと呼ばれる、画面を見ながら操作している側を撮影するカメラの画素数が、他のメーカーの通常撮影を行うカメラの画素数をはるかに凌いでいるのは有名な話です。中には、携帯電話の時にもありましたが落とした時のショックから本体を守る機能に長けている機種を作るメーカーもあります。また、高齢者が使いやすいように機能を制限して分かりやすい画面表示を行うように工夫したような、ターゲットにする年代を分けて機種を作れるというのもAndroidの強みですから、子ども向けの機種も存在します。
ただ、先ほど述べたように子どもはあっという間に大人の知識を越えていきます。ですから今は、子ども向けの機種というよりもインストールするアプリによって子どものスマートフォンを管理していく方法が主流です。ということになると、インストールするアプリが制限されてしまうiPhoneは不利になります。もちろん、iPhoneにも子どもを守るための機能「ペアレンタルコントロール(機能制限)機能」がありますから、ある程度の保護は行えます。しかし、ペアレンタルコントロール機能の短所は、画一的な制限しか行えないということです。この点、Androidであればサイトの閲覧や使用を制限するフィルタリング機能や決済サービスのブロック、歩きスマホのブロックなども行えますし、モニタリングレポートを取ることも可能です。つまり親の考え方に合わせた柔軟な保護機能を搭載したアプリを使うことが出来る、という訳です。これらの要素をよく考えた上で、子どもと共に話し合い、ルールを決め、子どもに持たせるスマートフォンを選ぶ様にすることをお勧めします。
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Jan 31,2018 20:05 pm 編集者 小池由貴 カテゴリー Android最新情報
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