iPhoneでいう所の「脱獄」をAndroid(アンドロイド)では「root化」と言います。脱獄と同ようにRoot化もまた、多くのリスクは伴います。とは言え専門知識さえあれば、端末活用の幅が大きく広がる等のメリットが多い点は否めません。そのために自ら手順を調べてRoot化する方は大変多いようです。今回はこのようなリスクを冒してでもRoot化をしたいと言う方にその理由を聞いてみました。
最も一般的な理由の一つが、デフォルトで設定されているメーカー推奨ウェアの削除です。このようなデフォルトウェアの中には、システムの起動等にも大きな影響を及ぼさないにもかかわらず、削除できないように設定されている物も多く、邪魔に感じている方は多いようです。Root化をすることでこのようなウェアは削除できるようになります。
Root化を行う事で可能になる操作にオーバークロッキングとカーネル調整があります。通常行えないこのような操作を行うには専門的な知識が必要である為、実際にやっているのは上級者のようですが、この操作を行うと、機種によってはパフォーマンスが2倍以上に上がるとも言われています。
「Android 4 Ice Cream Sandwich」が発売されるまで、Androidには基本的にスクリーンショット機能が付いていませんでした。新規端末やスクリーンショット可能なアプリの購入、もしくはアップデートを待てば利用できるようになりますが、Root化をしてしまえば無料ですぐに同等の機能が入手できる為、その為にRoot化を行う方も多いようです。
「スクリーンショット」に限らず、Root化する事で利用が出来るようになる「ルートオンリーアプリ」には様々なものがあります。このようなアプリの機能として挙げられるのが、「データ使用中のアプリの表示」、「SDカードの携帯、PC両方への同時マウント」、「内臓メモリ、SDカードデータの復元」、「スマホの向きに合わせた操作性の高いキーボードに割り当て」、「LED通知の削除」、「特定番号のシステムレベルでの着信拒否」、「PS3専用コントローラのマウント」、「スマホ紛失時の遠隔操作によるデータの削除」、「バックアップ機能の強化」等です。ルートオンリーアプリの総数は数千にものぼると言われており、無料の物も多いことから、これらをインストールする為にRoot化すると言う方も大変多いようです。
Android向けにカスタマイズされたUIをカスタムROMと言います。その多くはユーザーの使い勝手を第一に考えられている為、多くの方がこの為にRoot化しているようです。若干専門的な知識が必要な為、上級者が主な利用者のようですが、これによりAndroidの正式リリース前のアップデートやエキストラの機能、スピード、安定性の向上等が図れるようです。カスタムROMにもよう々な種類が存在し、自身の使用用途に適した物を選ぶ必要があるようです。
バッテリーが長時間持たないと言う事はスマホユーザーにとっては、未だに大きな悩みの種の一つです。Root化をする事で、バッテリー持ちを良くする事が可能なROMの使用も可能になる為、これを理由にRoot化する方も大変多いようです。
いかがでしたか。今回は、Root化をする理由の中から特に多い物を挙げてみました。前述したようにRoot化には大きなメリット、デメリットが伴います。メーカー保証から外れる事もありますので、自己責任と言う前提を留意した上で、有効活用できるようにしましょう。
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Feb 03,2018 18:16 pm 編集者 小池由貴 カテゴリー Androidルート化
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