「siNoAlice」はスクウェア・エニックスが配信する、アクションRPGゲームアプリです。「最悪の物語」を謳っているだけあって、物悲しいストーリーが特徴的です。
「siNoAlice」の舞台は、「ライブラリ」と呼ばれる場所です。数えきれないほどの本が並べられたそこでは、「作者」という存在に生み出された数多くの物語が、悲鳴や呻き声など、決してプラスの意味ではない声を上げ続けています。その声の主、物語のキャラクター達は、滅んでしまった作者を復活させることが望みです。そのためには、自分以外の物語の登場人物を滅ぼさなければなりません。こうして、悲しい戦いが繰り広げられます。
「siNoAlice」のメインキャラクターは、誰でも知っている9人のおとぎ話の登場人物です。彼女たちにはそれぞれ、信念のように、あるいは呪いの言葉とも取れるようなひとつの単語が据え付けられています。
主人公ポジションにある「アリス」は、強い意志を持っていますが、「束縛」という言葉が与えられています。「スノウ・ホワイト」は、穢れることを許さず、頑なに自身の「正義」を信じようとします。「ヘンゼル・グレーテル」は、兄と共に居られれば、何も要らないと言います。「虚妄」という言葉が与えられている彼女に、本当に兄はいるのでしょうか。「ピノキオ」は、意地の悪い顔をした残虐な杖のことを嫌いながらも「依存」して手放すことができません。「悲哀」の主人公「人魚姫」は、ただただ悲劇のヒロインとして物語を哀しく輝かせようとします。「かぐや姫」は「被虐」、自身を傷めつけてくれる人を求め、自分より強い人を探しています。「睡眠」の「いばら姫」は、生きていない時、眠っていない時に幸せを感じています。「赤ずきん」は「暴力」、赤い頭巾が赤い理由が、元々の色なのか血の色なのか分からないほどに加虐的です。「シンデレラ」は人を信じることができません。その「卑劣」さから、物語の支配を目論みます。子どもたちの憧れであったはずのお姫様たちは、ライブラリでそれぞれに闇を抱え、殺し合いを繰り返します。
「siNoAlice」では、メインキャラクターのそれぞれのストーリーを読み進めます。独立していた物語は、章の途中で交錯し合い、彼女たちに与えられた単語を皮肉るように、それぞれの関係性が明らかになっていきます。
キャラクターたちにはそれぞれ実力派声優さんによる声が当てられていて、彼女たちの感情の起伏、葛藤、無邪気さや冷酷さが見事に表現されています。
「siNoAlice」のバトルシステムは、リアルタイム2Dバトルです。物語の道中で出会うキャラクターとチームを組み戦います。行動をプレイヤーが操るマニュアルの他に、オートモードが備え付けてあり、キャラクター達が戦い合う様をただ傍観することもできます。オートモードはワンタップでマニュアルに切り替えられるので、心配しなくて済みます。時に共闘し、時に裏切り、昨日の友は今日の敵として、ただ一人生き残ることを目指しましょう。
「siNoAlice」のキャラクターにはそれぞれ、ガチャ等で手に入る「ジョブ」が与えられ、戦闘スタイルを変えられる他、ジョブのレベルを上げることで見られるようになるジョブストーリーで、キャラクター達の内面に深く入り込むことができます。また、悲しいストーリーが付随されているのはメインキャラクターだけではありません。150種類を超える武器にも、それぞれお話が添えられています。
「siNoAlice」は、iosとAndroidの両方でインストール可能です。ダウンロードして、彼女たちの行く末を、ご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
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Jan 31,2018 20:08 pm 編集者 小池由貴 カテゴリー Android人気アプリ
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